認知症自宅介護で注意することは?

認知症の家族を自宅で介護する場合、注意が必要な点があります。

いまや65歳以上で認知症の人が6人に1人になろうとしている昨今。

認知症とは、記憶力や思考力、日常生活の能力が低下する症状のことを指します。

一度発症してしまうと、なかなか元の生活に戻ることは難しいと言われています。

認知症の人は、危険な場所に行ったり、食事や入浴の方法を忘れたりすることがあります。

しかし、出来る限り自宅で過ごしたいと思っている人も多いのが事実。

今回は、そんな認知症の人を守るために、家族ができることをまとめました。

安全対策を徹底する

認知症の方は、場合によっては自分自身の安全を確保できません。

そのため、火災やガス漏れ、転倒などの危険から守るために、安全対策を徹底することが大切です。

具体的には、ガスコンロの使用をやめてIHクッキングヒーターに切り替えたり、軽めの家具に変えたりすることが挙げられます。

また、自転車や車なども突然使い方が分からなくなってしまう場合もあるため、利用させないようにしましょう。

徘徊や行方不明の場合に備えよう

認知症になると、これまで慣れ親しんできた帰り道も忘れてしまう場合があります。

また、住所を言おうと思っても思い出せなかったり、「住所」と言う言葉そのものを忘れてしまっている事も。

外出した場合に備えて、身分証明書や連絡先など必要な情報を常に持ち歩かせることも大切です。

現在は首から下げるGPSなどもあります。

日常生活のサポートを行う

認知症の方は、日常生活においてもサポートが必要です。

食事や入浴、着替えなど、日常生活のサポートを行うことで、認知症の方が快適に過ごせるようになります。

食事について

食事は、食べる量や食材に気を配り、噛む力が弱まっている場合には調理して柔らかくしてあげると良いでしょう。

また、食べる時間帯を忘れてしまう、食べ方そのものを思い出せない事もあります。

さっき食べたことを忘れて食事をとろうとする場合も。

認知症の人に食事の時間を守らせることは難しいです。

そこで、食事を少しずつに分けて、一日に何回か食事をさせてあげる事もお勧めです。

手軽に食べれるおにぎりやサンドイッチなども良いでしょう。

入浴

入浴は、滑りにくい床や手すりを設置することで安全面を確保し、服やタオルの用意、シャンプーなどの必要なものを手元に置くことも忘れずに行いましょう。

また、入浴を忘れてしまう、入浴をしなくなるケースも。

入浴する場合はできるだけ短時間に済ませる、外出の少ない方の場合は、体をふく程度でも良いでしょう。

大きな体を介助しながらの入浴は体力も消耗します。

安全や衛生面を意識しながらさっと済ませられるようにしていきましょう。

常備薬などの管理

認知症になる人は高齢者が主です。

認知症以外にも病気を患っている場合や、痛みがある箇所がある場合、お薬を処方されている人も少なくありません。

しかし、認知症の人が一人で薬の管理をすることは難しいです。

薬の管理や医療機関との連絡なども、家族がしっかりと行う必要があります。

コミュニケーションを大切にする

認知症の方とコミュニケーションを取ることは、とても大切です。

認知症の人は、自分自身を表現することが難しくなることがあります。

家族が話しかけることで、認知症の方が不安を抱えずに過ごせるようになります。

会話をすることで刺激も加わるので認知症の進行を穏やかにする作用も報告されています。

一緒に散歩をして、見つけたものを話すことや、食事を一緒にとってコミュニケーションをしてみましょう。

また、音楽や手芸、散歩など、認知症の方が楽しめるアクティビティを取り入れることで、生活の質を向上させることができます。

認知症の人が楽しめるようなアクティビティを見つけて、一緒に取り組むことで、家族とのコミュニケーションも深まるでしょう。

休息をとる時間を確保する

認知症の家族を介護すると、24時間体制で対応する必要があります。

しかし、家族が疲弊してしまうと、介護の質が低下してしまうことも。

そのため、適度な休息時間を確保することが大切です。

家族だけでなく、専門の介護スタッフに手伝ってもらうことも、積極的に検討してみてください。

介護をする家族は、ストレスや疲れを感じることが多いものです。

適切な休息を取りつつ、介護に取り組んでいくことが大切です。

まとめ

以上が、認知症自宅で介護するときの注意点です。

家族が介護する場合、ストレスや不安を感じることもあるかと思います。

適切な対策を行うことで、認知症の方が快適に過ごせるようになるでしょう。

自宅介護は長期になる場合が多いです。

家族と認知症の人が共に幸せな生活を送るために、一緒に取り組んでいきましょう。

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